日本相撲協会は4日、大相撲の井筒親方(元関脇豊ノ島)が同日に退職届を提出したと発表した。2020年4月に現役引退後、部屋付き親方として時津風部屋で後進の指導にあたっていた。

また同日、井筒親方は自身のインスタグラムを更新し、タレント「豊ノ島」として活動していくことを発表した。個人事務所「オフィス豊ノ島」を立ち上げるという。

昨年5月に行われた自身の引退相撲の際に「自分が関脇だったので、(今後は)豊ノ島以上の力士を育てたい」と第2の人生への決意を述べていた。

後進の育成だけではなく、大相撲の人気拡大への貢献度も高かった。YouTubeの「日本相撲協会公式チャンネル」で行われている「親方ちゃんねる」でのゲスト出演したり、昨年10月に開かれた「大相撲ファン感謝祭」での司会進行をしたり。若手親方の1人として、あの手、この手で大相撲の普及・発展に向けて奮闘する姿が見られた。

◆井筒大樹(いづつ・だいき)本名・梶原大樹。元関脇豊ノ島(とよのしま)。1983年(昭58)6月26日、高知県宿毛市生まれ。現役時代は168センチ、157キロ。宿毛高から02年初場所初土俵。04年夏場所で新十両、同年秋場所で新入幕、07年夏場所では新三役の小結に昇進。通算成績は703勝641敗68休、金星4個。各段優勝は序ノ口1回、序二段1回、十両2回。