東幕下筆頭の玉正鳳(29=片男波)が、来場所の新十両昇進を確実にした。

7番相撲で、十両照強をはたきこみ。1度突っかけた後の2度目の立ち合いは、相手に下に潜り込まれそうになった。だが落ち着いて対応し、4勝3敗と勝ち越しを決めた。

幕下以下の番付最上位で勝ち越し「うれしいです。相手を見て、下から突っ張っていこうと思っていたけど、低すぎてびっくりしたので、はたくしか対応できないと思った。落ちてくれてよかった」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

モンゴル出身で2011年九州場所から番付に名を連ね、これまで部屋の閉鎖などで4つの部屋を渡り歩き、4つのしこ名で土俵に立ってきた苦労人。

「やっと、って感じですね。3勝1敗から、早めに勝ち越したかったけど2連敗。緊張しかなかった」と、胸をなで下ろした。前頭玉鷲の付け人を務めており「親方と関取にいろいろと教えてもらった。感謝の気持ち。うれしいので、この気持ちを報告したいです」と、声を弾ませた。