大相撲の大関経験者の正代(31=時津風)が、順調な仕上がりに自信をのぞかせた。6日、春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて大阪市内の部屋で稽古をした。

十両昇進をうかがう東幕下3枚目の時疾風と三番稽古を行い、12勝2敗と全く寄せ付けなかった。口ぶりや表情からも充実ぶりをのぞかせ、「油断しないように、このままいけたら」と気を引き締めた。

昨年末の稽古中に右足親指を痛めた。休場も考えるほどの負傷だったが、1月の初場所は15日間相撲を取った。結果は6勝9敗。10勝を挙げれば大関に復帰できる特例を生かせず、今場所は西前頭筆頭に座り、20年初場所以来となる平幕力士として臨む。

心配された右足の状態も復調しつつあり、「(踏み込みで)もっと蹴りたいですね」と理想に近づくべく調整に励む。まずは三役に返り咲くところが目標。3場所連続で負け越しているが、ここで勝ち越しを決めて悪い流れを断ち切る。1歩、1歩、地道に積み重ねていく。【平山連】

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