日本相撲協会は大相撲春場所初日を翌日に控えた11日、会場のエディオンアリーナ大阪で土俵祭を執り行った。会場では一般ファン約150人も見守った。新型コロナウイルスの影響で無観客で行われていた恒例行事だが、有観客は20年初場所以来3年ぶりとなる。

現役力士は参加しなかったが、八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部、審判部を中心とした親方衆ら協会員が参加して“神事”が進められた。春場所担当部長の伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)は「チケットは順調に売れている。(15日間)大入りの見通し。かなりのお客さんが来てくれて声援もOKになるし、盛り上がると思います」と期待した。

横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)は4場所連続の休場となり、主役は「1人大関」貴景勝(26=常盤山)が担う。伊勢ノ海部長は「第一に貴景勝でしょうね。先場所優勝で、今場所も優勝すれば横綱の声も上がるはず。本人も気合入っているはずだし、お客さんも期待している。1人大関の責任を十分担ってくれると思う」と綱とりに期待した。