この3月に日体大を卒業した21、22年アマチュア横綱の中村泰輝(22)が、大相撲の二所ノ関部屋に入門することが23日、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から発表された。中村は幕下10枚目格付け出し資格を有しており、4月の新弟子検査を経て、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)で初土俵の予定。石川県津幡町出身で193センチ、175キロの大型力士。この日から春場所に際して同部屋が構える、大阪・大東市の宿舎に合流。24日の稽古から参加を予定している。

二所ノ関親方は「稽古や取組も何番か見ていますが、高い素質を持っている印象を受けています。何と言っても体に恵まれているのが魅力的です。なかなか190センチを超える力士はいないし、相撲っぷりも元気がいいというかガッツがある。まだ伸びしろがあると思っています。私も足が長くて背が高い力士でしたので、しっかり自分のやってきたことを伝えていければ将来楽しみです。スピード出世とかは気にせず、じっくり鍛えてやるべきことをやり続けてほしい」と話した。

中村は「入門も決まっていよいよという気持ちです。希望していた部屋でもありますし、入れてうれしい。プロの第1歩に立てたので、早く部屋の生活に慣れて、関取に上がれるよう夏場所までしっかり稽古していきたいです」と話した。