大相撲で幕内優勝2度の前頭玉鷲(38=片男波)が、現役最多8個目の金星を含む、上位陣撃破への意欲を語った。

26日、金沢市で行われた夏巡業に参加。朝稽古では、ぶつかり稽古で胸を出すなどして調整。関取衆最年長38歳のベテランだけに「いつもの流れですね」と、上々の仕上がりを感じている様子だった。

7月の名古屋場所は、西前頭7枚目で勝ち越し、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)では、上位総当たりの位置まで番付を上げる可能性が高まっている。それだけに「横綱、大関、三役。上位とやるのが楽しい。上位を倒すことが1番のやりがい。極端な話、1勝14敗だとしても、その1勝が横綱を倒したものだったら充実感はある」と力説。1人横綱の照ノ富士には最近5度の顔合わせで4勝1敗。“照ノ富士キラー”ぶりを発揮しているだけに、特に横綱との1年ぶりの対戦を心待ちにしていた。