大相撲の関脇若元春(29=荒汐)が1日、都内の時津風部屋へ出稽古に訪れ、同じく出稽古に訪れた大関霧島、大関経験者で平幕の正代、十両の時疾風と16番相撲を取った。

霧島との三番稽古ではなかなか自分の得意の型に持ち込めず7戦全敗に終わり、「大関やっぱり強いすね」と舌を巻いた。「そこに食らいついていく力がないと上がれない」と肌を合わせて感じた課題を真摯(しんし)に受け止めていた。

10日初日の秋場所(東京・両国国技館)に向けて徐々に調子を上げており、「体は動いてきている」と手応えを感じていた。あす2日の横綱審議委員会(横審)による稽古総見をどんな狙いで行うかについて問われると、「もちろん稽古もやりますが、見取り稽古を重視したい」。本場所で対戦が予想される相手が一堂に会して稽古が行われる絶好の機会。各々の調子や動きをじっくり観察しながら、秋場所でどんな相撲を取ろうか考える有意義な時間にしたい様子だった。【平山連】