大相撲の横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が12日に初日を迎える九州場所(福岡国際センター)を休場することが9日、決まった。報道陣の取材に応じた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「(出場は)無理ですね。腰が痛くて前に出る相撲が取れない」と説明。照ノ富士の休場は3場所連続通算19度目で、横綱昇進後は在位14場所で8度目の休場となった。

名古屋場所、秋場所と腰のケガの悪化などで休場し、後に腰骨の一部が折れていたことが判明。途中合流した秋巡業では終盤に申し合いに参加するなど、徐々に調整のペースを上げて福岡入りしていた。持病の糖尿病も両膝も問題なかったというが、やはり腰だけは不安を拭いきれなかった。同親方によると、この日の朝稽古で2人で出場可否について話し合い、3場所連続の休場を決断した。

九州場所の休場が決まり、今年の本場所の15日間皆勤は夏場所だけとなった。弟子のこの1年を振り返り、同親方は「ケガとの戦いですね。どうしても膝をかばって腰が悪くなる」と口惜しんだ。