優勝争いでトップを走る2敗力士の2人は、先に土俵に上がった熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、高安(33=田子ノ浦)に押し出しで下し、先場所に続く11勝目をマークした。大関霧島(27=陸奥)も関脇大栄翔(30=追手風)を、はたき込んで2敗を堅守。また、3敗で追っていた琴ノ若、一山本は、ともに敗れ4敗に後退した。取組後、14日目の取組編成会議が開かれ、両者の直接対決が決まった。これにより、優勝争いは霧島と熱海富士の2人に絞られた。

3敗で追っていた関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)は竜電(33=高田川)に寄り切られ、もう1人の3敗だった一山本(30=放駒)も、翠富士(27=伊勢ケ浜)に引き落としで敗れた。

4敗同士で大関対決となった一番は、貴景勝(27=常盤山)が突き落としで豊昇龍(24=立浪)に勝ち、9勝目を挙げた。その他の上位陣は、関脇若元春(30=荒汐)は朝乃山(29=高砂)に寄り切られ9敗目。朝乃山は2勝目を挙げた。小結阿炎(29=錣山)は湘南乃海(25=高田川)に勝って。7敗目から3連勝と盛り返し踏みとどまった。もう一人の小結北勝富士(31=八角)は豪ノ山(25=武隈)に敗れ、9敗目を喫した。

今場所の新入幕4人のうち既に3人は負け越しが決まっていたが、西前頭15枚目の美ノ海(30=木瀬)が佐田の海(36=境川)をすくい投げで破り、新入幕でただ一人、勝ち越しを決めた。

なお年間最多勝争いは、並んでいた霧島が勝ち、大栄翔が敗れたため、霧島が60勝で単独トップに立った。大栄翔が59勝で続き、豊昇龍は57勝止まり。このため年間最多勝争いも、上位2人に絞られた。

13日目を終え、優勝争いのトップは2敗で霧島、熱海富士の2人が並んでいる。後続には2差がついている。

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