関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)の大関昇進が事実上、決まった。千秋楽の本割で、平幕の翔猿(31=追手風)を破り13勝目をマーク。直近3場所で昇進の目安とされる33勝に到達した。

日本相撲協会審判部(佐渡ケ嶽部長)は八角理事長(元横綱北勝海)に、琴ノ若の大関昇進をはかる31日の臨時理事会の招集を要請。同理事長は、これを了承した。過去に臨時理事会で昇進が見送られた例はないため、琴ノ若の大関昇進は事実上“内定”した。

父で師匠の佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「ここ2年負け越しもなく、相撲内容も安定していた。反対意見はなかった」と説明した。31日に開催されるこの臨時理事会と、大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を経て琴ノ若の大関昇進が決定。かねて大関昇進の際は、元横綱だった祖父のしこ名を継ぐことが既定路線だったが、本人が「父のしこ名でもある琴ノ若で大関として優勝したい」との意向があるため、しばらくは琴ノ若のままとなりそうだ。

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