大相撲の幕内経験者で人気力士、東序二段54枚目の炎鵬(29=宮城野)が、春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)も休場することが7日、分かった。師匠代行の玉垣親方(59=元小結智乃花)が厳しい現状を明かした。

炎鵬は頸部(けいぶ)椎間板ヘルニアのため、昨年夏場所10日目から休場が続く。最高位は20年春場所の東前頭4枚目。小柄な体から繰り出す多彩な技で人気も、首の負傷で休場が続く。最近に稽古を再開し、春場所での復帰に意欲を見せていたが、医師との相談をふまえて春場所出場を断念したという。

玉垣親方は「力士生命はもちろん、自身の人生にも影響するけがの箇所。とにかく治すことを優先してもらいたい」。今後も東京には戻らず、大阪の担当医による指導の下、たまに稽古場に下りるなどしてリハビリを続ける。角界上位の人気力士が、試練に立ち向かう。