大相撲の第74代横綱に昇進した豊昇龍(25=立浪)の新しい綱を作る「綱打ち」が30日、東京都台東区の立浪部屋で行われ、真新しい綱が完成した。初めて綱を締めた豊昇龍は「うれしい。ずっと夢に見ていたので」と笑顔で話した。綱の長さは4メートル10センチ、重さ7・8キロ。「綱は重かった。それぐらい自分の責任がもっと重くなる」と実感を込めた。
豪ノ山(武隈)、宇良(木瀬)、平戸海(境川)、御嶽海(出羽海)など立浪部屋が所属する出羽海一門の力士が集まり、紅白のはちまき姿で綱打ちに奮闘。自分の綱を作ってもらった豊昇龍「こんな俺でいいのかな」と照れつつ、「うれしそうな顔をしているみんなを見ていると、もっと頑張らないとと思った。一門の頭として頑張っていきたい」と自覚を口にした。
純白の綱をつけ、同じ出羽海一門の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)から雲竜型の横綱土俵入りを教わった。土俵入りについて新横綱本人は「難しかった」と話したが、見せ場のせり上がりは迫力十分。指導した武蔵川親方は「うまいよね。覚えるのが速い」と感心した口ぶりだった。
豊昇龍は初場所で優勝決定ともえ戦の末に優勝を遂げ、29日に昇進が決定。31日に東京・明治神宮で新横綱の推挙式と奉納土俵入りが行われる。大勢のファンが詰めかけることが予想され、豊昇龍は「もう、緊張が始まっています」と笑った。【奥岡幹浩】

