宮城県栗原市出身の東前頭18枚目・時疾風(28=時津風)が東日本大震災から14年のこの日、地元に白星を届けた。

玉正鳳を押し出し、2勝1敗と白星を先行させた。「いつも気合を入れているが今日は特にでした」。地震に襲われた3・11は春場所中。その場所を初めて幕内で迎えた。「今も鮮明に覚えてます」と言った。

中学2年だった14年前、卒業式を翌日に控えた体育館にいた。「すぐ走って逃げました」。実家も被災し1カ月、ライフラインが止まった。それ以上に周囲が受けた被害の大きさにがくぜん。「テレビに出て活躍するようになれば(被災した人々を)元気づけられるかも」とその時に角界入りを意識したと語っている。

あらためて、この日の取組後「宮城の人たちの力になればと思う。皆さんのおかげで今があるんで」。139キロの軽量だが、しぶとく諦めない「東北魂」で、幕内3場所目で初の勝ち越しを目指す。【実藤健一】

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