立行司の第43代式守伊之助(61=春日野)が、阿炎-豊昇龍の一番で軍配差し違えをし、打ち出し後に八角理事長(元横綱北勝海)に進退伺を申し出た。
審判長を務めた九重親方(元大関千代大海)とともに理事長室に出向き、理事長からは慰留された。43代伊之助の差し違えは、立行司に昇進後4場所目で初めてだった。
伊之助は、阿炎-豊昇龍戦で豊昇龍に軍配を上げた。土俵際でもつれ、豊昇龍の左かかとが蛇の目についたかどうか際どく決着。しかし物言いが付いて審判団が協議した結果、かかとがついており、行司軍配差し違えとなった。
立行司の木村庄之助と式守伊之助は、腰に短刀を差して土俵に上がる。差し違えた場合は切腹する覚悟を示すものとされる。実際は切腹はせず、差し違えた場合は理事長に進退伺を申し出ることが通例となっている。ほとんどの場合は慰留されるが、繰り返した場合は出場停止処分を科される場合もある。

