だいじょぶだァー。
故志村けんさんと同じ東京・東村山市の西前頭17枚目の羽出山(はつやま、26=玉ノ井)は、やっと初日が出た。
新入幕力士としては91年秋場所の若翔洋以来となる8連敗で、ストレート負け越し(15日制が定着した49年夏場所以降)を喫して迎えた9日目。
友風との対戦で、立ち合いで体をぶつけて前に出た。
最後はばったりと前に倒れるように、相手を押し出し。
行司軍配は羽出山も、物言いがついた。
「負けはないかなと思った」と“だいじょぶだァー精神”で協議を待った。
そして行司軍配通り、記念星となった。
初勝利の味を聞かれると「8連敗してるので、味はないですね…。7日目に勝っていれば気分は違うが、負け越し決まったので(気持ちは)あまり変わらないです」と小さな声で率直な言葉を口にした。
それでも「昨日、師匠(玉ノ井親方)に『明日は幕内解説だから、勝っても負けてもいいから元気な相撲を見せてくれ』といわれた。立ち合いだけ体をぶつけてあとは自然にと思った」。
この日は7日目に届いた新しい化粧まわしで土俵入り。
東村山市の名物で、同郷の大先輩である故志村けんさんの大ヒットギャクをモチーフにした「だいじょぶだァー饅頭(まんじゅう)」と書かれた化粧まわしだった。
「これだけ負けても応援してくれるので、気持ちはくさらず、強く持って15日と務めるのが仕事です」と誠実に答えた。
その上で「おまんじゅうの名前に励まされるところがあるのか?」という質問に対して「そうですね」とぽつり。
“だいじょぶだァー精神”で、残り6日間も土俵を務める構えだ。【益田一弘】

