[ 2014年6月27日7時10分

 紙面から ]会見の最後に感謝の言葉を述べるザッケローニ監督。右は大仁会長(撮影・狩俣裕三)

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が、次期代表監督へエールを送った。25日(日本時間26日)の会見で、既定路線ではあるが今大会限りでの辞任を表明。「格上相手でも勇気を持って主導権を握るサッカーをしようとやってきた。新しい監督には私が与えられなかったものを加味してほしい」と話した。

 「メンバーは私が選び、戦術も私が決めた。責任は全て私にある。責任をきちんと取りたい」。1次リーグを1分け2敗の最下位で終えた事実を謝罪するとともに、責任を背負った。ただ、目標としてきた主導権を握り攻撃的なサッカーについては「日本は、今後も継続すべき」と断言した。

 この日の昼食までに日本協会幹部と話し合い、辞任が正式決定。昼食時に選手に「ありがとう。このチームの監督ができてうれしかったし、誇りに思う。もう1度できるとしても、(戦術や人選などは)同じ選択をした」と伝えた。

 日本人の速さ、技術の高さ、身体能力で劣る部分を総合評価した上で進めてきた攻撃的サッカー。「内容が下回っていても勝ちきるという部分を加えてほしい。ミスを減らすということも必要」と、新監督へ「バトン」を託した。