[ 2014年6月30日8時36分

 紙面から ]<W杯:ブラジル1(3PK2)1チリ>◇決勝トーナメント1回戦◇28日◇ベロオリゾンテ

 王国ブラジルと互角以上の戦いを演じたチリが、PK戦の末に敗れた。先制を許すも、ブラジルのミスを見逃さず、FWサンチェスが同点に追い付く。延長終了間際には、FWピニジャのシュートがバーをたたき、ブラジルファンに悲鳴を上げさせた。PK戦では激戦の疲労から2本を止められ、1本がポスト。完全アウェーの会場からも健闘をねぎらう声援が送られた。

 ホルヘ・サンパオリ監督(54)は「スタジアムのほぼ全てが開催国の敗退を望まず、結果として我々は次のラウンドに進めなかった」と肩を落とした。だが選手たちへは「誇り高いチームであることを示し、歴史に名を刻んだ」とねぎらいの言葉をかけた。

 ボール試合率ではチリが51%と上回り、終盤には174センチのDFメデルがテーピングを何重にも巻いて戦い続けた。指揮官は「この負けが将来、なんらかの影響を与えられることを望む」と残し会場を去った。