松井玲奈(24)の卒業セレモニーに、デビュー当時のダンスの先生だった牧野アンナ氏(43)が、サプライズで出演した。14曲目「ピノキオ軍」だった。

 6年前の09年。松井玲は、同曲の振り付けの練習で、牧野氏に徹底的にしごかれた。当時は腰痛で満身創痍(そうい)だったが、牧野氏の熱血指導が、さらにレベルアップさせてくれた思い出があった。

 歌の中盤。松井玲は、腰が痛くて倒れ込むという、2月のドキュメンタリー映画「アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48」でも流されていた、かつてのけいこシーンをマネたときだった。

 「玲奈~!! 何やってるの! 本番中にぶっ倒れるってどういうこと? コラ! しっかりしろ!!」。

 聞き覚えのある檄(げき)が飛んできた。松井玲は、驚いた表情で「どこですか?」と尋ねると、スタジアムの端っこから、Tシャツ姿の師匠が走ってきた。「玲奈、まだ倒れてるの、あれから何年たってるの?」とニンマリ。苦笑いの松井玲は「5年か6年です」と恐縮気味に返答した。

 牧野氏に「SKE、コンサートはまだまだ続きます。玲奈大丈夫?」と叱咤(しった)されると、「はい、大丈夫です!」と大声で応えた。「よし、最後まで突っ走れ~!」と励まされ、2人は久々の再会をかみしめていた。