NGT48が9日、研究生による「夏の二次会PARTY」公演初日を行った。

 序盤から多くの研究生が涙ながらに思いを語るなど、終始感動的な雰囲気の中で研究生の初日が幕を開けた。

 テーマは「夏」で、アンコールではSKE48の「不器用太陽」「パレオはエメラルド」の2曲を披露し、夏を思わせるセットリストで会場をわかせた。

 水沢彩佳(21)は大粒の涙を流しながら「去年の秋に(チームN3と)研究生が発表されて、すごく悔しい思いをたくさんしてきました。パワーをたくさんため込んでいるので今日はいっぱい放出します。みなさん受けとめてくれますか!」と呼び掛けた。

 昨年11月に北原里英(25)、柏木由紀(25)をのぞく1期生24人は14人がチームN3へ、残る10人が研究生へと振り分けられた。研究生は満足に劇場公演に出られない中でも正規メンバーのアンダーなどをこなし、誰ひとり欠けることなくここまで活動してきた。約9カ月後に訪れた晴れ舞台に、涙は止められなかった。

 同公演は10人のみの研究生を補うため、正規メンバーも6人が加わって行う。公演ごとに加わる顔触れは変わるといい、この日は北原里英、村雲颯香(19)、長谷川玲奈(15)、山田野絵(16)、小熊倫実(13)、太野彩香(19)の6人を加えた16人が出演した。

 大滝友梨亜(21)は涙ぐみながら「ひとつ夢がかないました。北原さんと「一緒に公演に出ようね」って言っていたので、今日は北原さんと出れてよかったです。ずっとかなえたかった夢だったのですごくうれしい」と明かした。それを聞いた北原も涙を流し、喜びを分かち合った。

 同公演のセットリストは同グループにとって初めての演目となった「PARTYが始まるよ」公演の曲目をアレンジしている。「不器用太陽」は劇場支配人の今村悦郎氏(56)が、SKE48の劇場支配人時代に初めて手掛けたシングル曲だったことから採用が決まったという。

 宮島亜弥(18)は「『パレオはエメラルド』と『不器用太陽』は細かいところまでみんなで一生懸命、何回も合わせました。今日は最高の初日だったと思っています。みなさんにとっても最高の初日だったと思っていただけたらうれしい」と涙すると、メンバーから「また泣いちゃいましたー」と声が上がり、最後まで感動ムードのまま幕を閉じた。