NMB48最後の1期生、白間美瑠(23)が15日、大阪城ホールで、卒業コンサート「みるるん、さるるん、ありがとうハート」を開き、加入11年の集大成パフォーマンスを発揮した。

冒頭、ソロ歌唱で幕開け、中盤には、山本彩(28)渡辺美優紀(27)山田菜々(29)ら1期生とのユニットも披露。3時間近いステージを終えた。

アンコール、白いドレスで登場した白間は「今日は泣かずに笑顔で気持ちを伝えたい」とあいさつ。中学1年で加入した最後の1期生に、もう、レッスン場から泣いて逃げ出した姿はなかった。

白間は加入時を「毎日、1期生のお姉ちゃんメンバーの背中を追いかけて、ついていくのに必死でした」と振り返った。山本、渡辺、山田…と、ダンサーぞろいだった1期生。スポーツ少女の12歳にとって初体験の世界で、レッスンの先生から「もうこやんでいい」と怒られ、「大泣きして扉から出た」日々に触れた。

そのたび、年長メンバーになぐさめられ、いつしか「私は後ろで踊ってればいいや」と思うようになった。それが、握手会で応援してくれるファンから「みるるんのセンターが見たい」「みるるんならできる」と励まされ、以来「レッスン場に住んでるのかと思われるぐらい練習しました」。

14年「らしくない」の初センターを初め、表題曲センターも5回経験し、グループのエースに成長。1期生として最後まで残った。

ファンに「大大大大大好きな皆さんのおかげで11年間頑張れました」と感謝。「見つけて全力で応援してくれて」「見守ってくれて」「勇気をくれて」「優しさをくれて」「自信をいっぱいくれて」「大きな大きな大きな愛をくれて」と続け「本当にありがとうございました」と頭を下げた。

今後についても「大好きな皆さんを支えられるような大きな存在になります。歌って踊ること、チャレンジすることが大好きです。挑戦し続けていきます」。会場のファンと指切りもして約束した。

後輩メンバーに向けては「人生は気合や。気合があれば絶対乗り越えられる」と、11年前からのポリシーを伝えた。仲良しの後輩、加藤夕夏が「気合は私たちが引き継いでいきます」とバトンを受け取ると、ここで、こらえていた涙があふれた。

エンディングでは、山本、渡辺ら、卒業した1期生22人が登場し、定番の「卒業旅行」を熱唱。歌い終わると、山本、渡辺にドレスのすそを持たれ、階段を上がった。

山本は「みるの卒業で、2010年に集まった1期生が全員卒業することになります。これまでありがとうございました。ここにいるメンバーたちが作る新しいNMB48を見守っていただけたらと思います」と言い、あいさつ。

白間は「NMB48として過ごした時間は、私にとって、とってもとっても大切な宝物です」と感謝の思いを繰り返していた。