NGT48日下部愛菜(20)が、今日29日に新潟市内のNGT48劇場で卒業公演を行います。48グループに憧れ、アイドルになって約7年。得意のダンスと持ち前の明るさでグループには欠かせない存在は、卒業と同時に芸能界も引退。「アイドルは太陽です!」と笑顔を残して、次のステージに進みます。【大友陽平】

-活動を振り返って

「卒業が近くになって振り返ることが多くて、研究生時代も長かったり、つらいこともあったんですけど、『アイドル楽しかったな!』という時間を思い出す方が多いんです。本当にアイドルをやりたかったんだなって思います」

-思い出深いことは

「一番好きなのは歌って踊ることだったので、劇場公演はもちろん、コンサートがすごく好きで朱鷺メッセで2回できたことはすごく印象に残っています。最初(18年)は昇格発表があって、あの瞬間は今思い出しても胸がザワザワしますし、ずっと願っていたことが朱鷺メッセでかなえられたのはうれしかったです。(昨年の)後輩が入ってからのステージもまた違って見えて印象に残っています」

-48グループに憧れてアイドルになった

「リクエストアワーとか、AKB紅白とか、48グループ全体のイベントも、これからもずっと思い出に残るんだろうと思います。一番信じられなかったのは、加入して初めての(16年の)誕生日当日にSKE48さんの全国握手会が新潟であって、私たちも少しライブに出させていただいて、サプライズでお祝いしていただいたんです! 宮澤佐江さんが私のためにケーキを持ってきてくれて…。それはそれは、意味が分からなくて(笑い)。SKEのファンの方の中で今考えても不思議な感じです」

-なりたかったアイドルになった

「元々ダンスには自信があったんですけど、アイドルは歌って踊れるだけじゃなくて、しゃべりもできなきゃいけないし…。最初はMCも苦手だったんです…。今は歌やダンスと同じぐらい、MCの時間も楽しめるようになったんですけど、そのきっかけは昇格だった気がします。今思えば何でもないことなんですけど、当時はグイグイいっていいのかな? とか、“研究生”という肩書に縛られていて…。昇格でそれがすっとなくなって、楽しめるようになりました!」

-日下部愛菜にとってアイドルとは

「“太陽”です! やっぱりアイドルは表に出る職業でいつでも太陽のように明るくいなくちゃって思うんです。私もついつい弱音をファンの方にはいてしまう時もあったんですけど、言った後、自分もめちゃへこむんです(苦笑い)。私が笑顔でいたらファンの方も笑顔でいてくださる…。だからどんなことがあっても、キラキラした明るい存在というのを崩さないでいるのがアイドルなんじゃないかな? って思います」

-芸能界を引退

「まだ具体的には決まっていないのですが、このお仕事をさせていただいたからこそ見つけられた夢があるんです。今度は人に笑顔を与えるお手伝いができるような仕事に興味があります」

-ファンへの「ラストメッセージ」を

「約7年間、中2の時から活動してきて、本当に夢のような時間だったと思うんです。アイドルの部分も、人間としても好きだと言ってくださる方々もいて、そんな皆さんがいたからこそ、ここまで続けてこられました。これから芸能ではない道に進みますが、ファンの方からいただいた言葉や、今までやってきたことがなくなるわけではないので、そのことを胸に私も前向きに新しいスタートを切りたいと思います。ファンの方もずっと笑顔でいてくださったらうれしいですし、引き続きNGT48を、私と一緒に応援していただけたらうれしいです!」

◆日下部愛菜(くさかべ・あいな)2002年(平14)2月6日、神奈川県生まれ。愛称「あいにゃー」。14年9月にバイトAKB、15年5月の第2回ドラフト会議で最終候補者に。同7月にNGT48の1期生オーディションに合格。18年4月、正規メンバーに昇格。趣味はアイドル鑑賞。血液型A。