乃木坂46久保史緒里(21)のファースト写真集「交差点」(集英社)が今日11日に発売される。父親の地元の宮城・田代島や、母親の地元の山形・尾花沢市などで撮影した。深く重いグループ愛で知られているが、東北愛と家族愛も人一倍だ。【横山慧】

初の写真集にも注目が集まる乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)
初の写真集にも注目が集まる乃木坂46の久保史緒里(撮影・野上伸悟)

写真集発売が迫る心境について「応援してくださる皆さんが喜んでくださって、プラス東北の魅力や良さが伝わる写真集にしたいと当初から思っていたんです。願いがかなった1冊になったと思います」と喜んだ。約1年間かけて撮影。「東北って四季が素晴らしいので、最後まで季節を選べなかったんです。結果こういう形になって、東北のいろんな表情が見られるのでありがたかったです。両親も喜んでくれました」と明かした。

「たとえば、冬は尾花沢の雪景色。超降るので。夏は田代島や網地島。ちっちゃい頃から、おじいちゃんおばあちゃんに会いに行っていました。尾花沢も田代島も、もっとたくさん人が来てもいい場所だと思うんですよ。その魅力を伝えたいという気持ちもありました。写真集の“聖地巡礼”してくださったらすごくうれしいです(笑い)」

初の写真集にも注目が集まる久保史緒里(撮影・野上伸悟)
初の写真集にも注目が集まる久保史緒里(撮影・野上伸悟)

宮城県出身で、中3だった16年9月に乃木坂46の3期生オーディションに合格。単身、上京した。「母はきっと、家族みんなで上京すると思っていて。私は1人で行くと決意を固めていたので、驚いたと思います」と振り返った。オーディションも上京も特に反対はされなかった。「進学校に行かせたいという母と、言い合いになったこともありました。昔から『大学は行きなね』って言われていて。でも結局行かない道を選んだ時も、止められはしませんでした」と明かした。

「乃木坂46に入る前、ファッション系のオーディションを受けたことがあったんです。でも、部活の大会が控えていたこともあって、私が塾に行っている間に母が電話で断りを入れちゃって。私が人生で一番泣いた日。母はあれですごく後悔したみたいで。だから、乃木坂46に受かるってことは母への恩返しでもあったんですよ。今思えば、母の行動がなかったら私は乃木坂にいなかったから、むしろ感謝しています」

初の写真集にも注目が集まる久保史緒里(撮影・野上伸悟)
初の写真集にも注目が集まる久保史緒里(撮影・野上伸悟)

9月で加入から7年となる。東北楽天ゴールデンイーグルスの大ファンで、始球式など野球関連の仕事も増えた。8月には全国ツアーの宮城公演も控える。「東北とともに歩んできた、という感覚が強いです。休みができたら、実家に限らず東北に行きます。常に東北というホームがあるから、東京で頑張れています」と感謝した。

3月リリースのシングル「人は夢を二度見る」では自身初のセンターを任され、NHK大河ドラマ「どうする家康」にも五徳役で出演中。トップアイドルグループの中心メンバーとして活躍している。「やっぱり中学で親元を離れてしまったので、寂しい思いをさせてしまったな、という気持ちがあります。だからこそ、両親が喜んでくれるようなお仕事が1つでも多くできたらうれしいです」と笑った。

“東北魂”と家族への思いが、さらなる高みへ上り続ける原動力だ。

◆久保史緒里(くぼ・しおり)2001年(平13)7月14日、宮城県生まれ。小3から中3まで楽天のジュニアチアガール。ニッポン放送「乃木坂46のオールナイトニッポン」メインパーソナリティー。ファッション誌「Seventeen」専属モデル。161センチ。血液型O。

連載「坂道の火曜日」 初の写真集にも注目が集まる乃木坂46の久保史緒里=2023年6月21日
連載「坂道の火曜日」 初の写真集にも注目が集まる乃木坂46の久保史緒里=2023年6月21日