女優平祐奈(16)が、お家騒動のイメージ払拭(ふっしょく)を目指す大塚家具の新CMに起用され、2日、都内のショールームで発表会に出席した。3日から放送されるCMは、平が演じる娘を中心とした家族4人がショールームを訪れる設定。カーテンの色をめぐって言い争う父と娘を、母が「けんかしない!」とたしなめる場面や、熱がこもって一方的に説明する店員に突っ込みを入れる父の姿を見て、娘が「父がすみません」と謝罪する場面などが登場する。

 同社広報は、平の起用について「家族中心の物語で、その聡明(そうめい)さが娘役のイメージに合った」と説明した。平は「家族で愛用する家具のCMに出られてうれしいです」と笑顔を見せた。

 同社は今年3月、経営権をめぐって、大塚久美子社長(47)と、創業者で父の大塚勝久前会長(72)が争い、お家騒動として注目された。この日、22年ぶりとなるブランドロゴの一新も発表するなど、イメージチェンジに躍起だ。顧客ターゲットを若年層にも広げたい狙いもあり、新CMにはフレッシュな魅力のある平が起用されたようだ。

 久美子社長は、平の印象について「凜(りん)として、おきれいで笑顔もすてき。明るくて礼儀正しい。私も、こんなすてきなお嬢さんだったらよかったなと思いました」と騒動を意識したような発言で笑わせた。家族を見送る店員役で新CMに出演しており、「汗かいちゃいますね」と振り返った。さらに「CMもこれまでとイメージが変わった。ありたい家族の姿になれるインテリアをつくるために、新しいショールームに来ていただきたい」と新生・大塚家具を強調していた。