「カーヴィーダンス」考案者の樫木裕実(52)が、女性自身(光文社刊)の記事で名誉を傷つけられたとして、インターネット「WEB 女性自身」の記事削除を求める仮処分を東京地裁に申し立てた件ついて、光文社が処分決定を前に記事を削除していたことが23日、分かった。

 「腹心スタッフも激怒した 銭ゲバ仕打ち」(6月16日発売6月30日号)と題した記事で、樫木側は「事実無根」として発行元の光文社を名誉毀損で提訴する方針。その前に「記事の違法性を早期に立証する目的」(代理人の高橋喜一弁護士)で、ウェブ記事の削除を求めて仮処分を申し立てていた。

 高橋弁護士によると、今月13日の第1回審尋で、光文社側は争う姿勢を示していたことから、同弁護士は「証拠が示せず処分が出て違法性が早期立証されることを避ける手段と思われます。これで、我々は申し立てを取り下げざるを得ませんので」。光文社広報室は「本裁判を見据えた係争中の事案につき、回答は控えさせていただきます」としている。