気になる静岡県テレビ局アナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。テレビ静岡永井俊樹アナ(35)の登場です。埼玉で生まれ育ち、小学校時代からアナウンサーを志望。大学時代は、新聞記者にも興味を抱きましたが、縁あって静岡で夢をかなえました。「その1」は就活編。

 -出身は埼玉

 はい。所沢で西武ライオンズファンでした。小、中と野球をやってピッチャーを。高校ではバレーボールをやっていました。

 -アナウンサーを志したきっかけは

 小学生の時、「24時間テレビ」が好きで、純粋に「出たい。タレントになる才がないけど、アナウンサーなら可能性はある」と思ったからです。卒業文集にも「アナウンサーになりたい」と書きました。

 -随分、早いですね

 ただ、明大入学後は、「新聞記者もいいな」と思い、TBSの安住(紳一郎)アナもいた「基礎マスコミ研究室」に所属しました。約150人の組織で副幹事長をやっていました。

 -新聞記者では内定は得られず

 そうですね。大学時代にお世話になったのが、共同通信と毎日新聞の方で、すごく行きたかったのですが。スポーツ新聞は受けませんでした(笑い)。

 -アナウンサー採用試験ではどの局を

 フジテレビ、大阪の読売テレビ、福岡のテレビ西日本とテレビ静岡です。フジテレビでカメラテストまで行き、次に受けた読売テレビでは、もっと上の方まで。テレビ西日本では、最終面接まで残りました。

 -少しずつ手応えを

 はい。ただ、最終で落ちた時は「もう、無理かも」とも思いました。競馬好きで受けたJRA(日本中央競馬会)もいい感触で進んでいて、テレ静がアナウンサーになる最後の望みを懸けた試験でした。

 -試験の思い出は

 テレ静は筆記試験があると知って、本を買い込んで、時事問題などを勉強しましたが、出た問題は「テレビ静岡の本社の前の通りは何通りですか?」といった問題で(笑い)。答は「テレ静通り」なんですが、他にもテレ静に関する問題がたくさん出て、「これはちょっと厳しいな」と。

 -面接などは

 5対1の集団面接でしたが、すべての質問に最初に答えるのが自分で、私の答えを参考に、残りの受験者が味をつけて答えていきました。自分がいけにえのような感じで、それがきつくて、落ちたと思いました。

 -それでも内定

 なんでですかね。ちょっと話を聞きたいくらいです(笑い)。

 子供の頃からのアナウンサーになる夢を実現した永井アナ。入社当時は、静岡のテレビ局では、希少な「若手男性アナ」として、バラエティーにスポーツにと大忙しだったようです。「その2」は仕事編です。【鈴木正章】(つづく)

 ◆永井俊樹(ながい・としき)1980年(昭55)9月9日、埼玉県生まれ。明大法学部法律学科卒。04年4月入社。担当番組は「みんなのニュース しずおか」「おは・スポ!サンデー」など。ビジネス実務法務検定2級。血液型B。