アニメ映画「ONE PIECE FILM GOLD」(宮元宏彰監督、23日公開)完成披露試写会が6日、東京・台場のシネマメディアージュで行われた。席上で、15日(現地時間)にUAEの首都アブダビで「ゴールデンプレミア」が開催され、映画のゲストキャラ・カリーナ役の女優満島ひかり(30)と“麦わらの一味”の航海士ナミ役の声優岡村明美が参加することが発表された。

 約3年半ぶりに公開される新作映画に、世界の舞台が用意されていた。「ゴールデンプレミア」の会場エミレーツ・パレスは、UAEの首都アブダビにある世界屈指の超高級ホテルだ。床面積だけで東京ドーム18個分に相当する85万平方メートル、本館の全長1キロと巨大な上、建設に40トンの金が使われるなどつくりもゴージャスで、国賓を招いたり、国際会議などが開催される。

 一方「-GOLD」の舞台「グラン・テゾーロ」も、世界最大のエンターテインメントシティで、金を操るゴルゴルの実の能力を持つ敵ギルド・テゾーロの手により街中が金で彩られている設定。エミレーツ・パレスと「-GOLD」の世界観は相通じる。

 日本映画史上最大級の743スクリーンで上映される「-GOLD」の“世界進出”に代表として乗り込むのは、劇中で因縁深いカリーナとナミを演じた満島と岡村だ。2人は壇上で意気込みを語った。

 満島 「(アブダビは)本当のゴールドの街なので道もお風呂も全部、大理石だと言っていました。王室の方とかもいらっしゃるんじゃないか? という話もあるので、どうにか頑張って代表できるようにパワーいっぱいで行ってきます」

 岡村 「『ONE PIECE』を世界で愛していただいているんだなぁと感じますし、映画を持ってアブダビで世界中の方に見ていただきます。私は、いっぱい宣伝を頑張ってきます」

 岡村は意気込み過ぎて、歯をマイクにぶつけてしまったが無理もない。エミレーツ・パレスでは米映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」もプレミアを開催した。日本から世界に飛躍し、多数のファンを持つ「ONE PIECE」の新作映画が“世界航海”に船出する。【村上幸将】

 ◆「ONE PIECE FILM GOLD」 “海賊王”を目指して新世界を旅するルフィ率いる“麦わらの一味”は、名立たる海賊、海兵、大富豪が集う世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」を訪れた。そのもう1つの顔は、公認する世界政府ですら手出しできない“絶対聖域”と化した独立国家。そこで出会ったギルド・テゾーロは、独立国家を支配する黄金帝で海賊、海軍、世界政府を動かす権力の持ち主。そのテゾーロ一味の謎の歌姫カリーナは“麦わらの一味”の一員ナミと因縁があった。