元テレビ朝日アナウンサーの前田有紀さん(35)が、13年に退社した当時の心境を明かした。

 前田さんは局アナ時代、「やべっちFC」や「やじうまプラス」など多数の番組を担当し、明るく前向きなキャラクターで「好きな女子アナランキング」等でも常連の看板アナだった。

 その人気女子アナが突如、退社すると発表された際、惜しむ声は多かった。退社の理由は英ロンドン留学のためと発表されたが、いぶかしむ声も少なからずあった。

 前田さんはその後、15年7月に一般男性と結婚。今月3日に更新したフェイスブックでは「お腹に赤ちゃんがやってきて、ずいぶん時間が経ちました」と妊娠していることを明かした。また、その投稿記事では「その小さな存在は、私の人生をぐんぐん動かしました 長くお世話になった大好きな職場を離れ、思い出の詰まった街から移る決心をさせ、自分のすべきこと、本当にやりたいことは何か、突き詰めて考えさせました。今後限られゆく時間の中で、“今しかない今”を後悔なく過ごせよと、語りかけてくるようです」と妊娠によって、退社を決意した当時をあらためて思い返していた。

 そして7日には、3年前につづったものだという日記を公開。「自分が自分を取り戻した場所」と題したその日記には、英国滞在中にふと立ち寄った喫茶店で飲んだおいしい紅茶と、心地の良い空気を味わった瞬間に「長い年月、どこかで見失っていた自分を取り戻したとはっきり気付いた」という当時の心境がつづられている。

 また、ある時その店の人手が足りず手伝いをしたという前田さん。「一日の最後に、おつかれさま、とお礼を渡してもらいました。そういえば、会社を辞めて初めてだなこういうの、と思ったらなんだか泣けてきて、涙が止まらなくなりました。あれこれ夢を語って飛び出してきたけど、まだ駆け出してなんの根拠もない中で、『私にもできることはきっとある!』と、背中を押してもらった気がしました」とつづった。