シンガー・ソングライター伊勢正三(64)が12日、東京・かつしかシンフォニーヒルズで、デビュー45周年と65歳のバースデーの記念ソロコンサートを開催した。

 冒頭、「45周年というと、おこがましいんですけどね。10年休んでいるので」と苦笑い。今月9日に初のオールタイムベスト盤「Then&Now」を発売したが「満を持して出したのに、アメリカの大統領選挙に全部(話題を)持ってかれちゃった」と話し、笑いを誘った。

 「なごり雪」「22才の別れ」などかぐや姫、風、そしてソロの楽曲を次々と披露。約1400人から大歓声を浴びた。アンコールでは高校の先輩でもあるかぐや姫の南こうせつ(67)がサプライズ登場し、「2人そろって後期高齢者になるとは夢にも思わなかったね。結果的に正やん(伊勢)のほうが僕よりも印税をもらっていると思うよ」とおどけて、笑いを誘った。

 南とともに「海岸通」「ペテン師」などをデュエットを披露。ラストは南が観客をあおり、会場全体でハッピーバースデーの大合唱。伊勢は涙をふいて、「ありがたいねえ」と喜んでいた。