昨年9月の「第1回ミス美しい20代コンテスト」グランプリの是永(これなが)瞳(21)がこのほど、20年東京五輪の正式種目となった空手のスペシャルアンバサダーに就任した。

 小学6年から地元大分で空手を始め、高校2、3年時には全日本空手道選手権大会では社会人選手らも参加する中でベスト16に進んだ実力を持つ。故郷の大分・豊後高田市では国宝の富貴寺の周りをランニングするなどして鍛えていたという。「(空手を)東京五輪をきっかけに、さらにたくさんの人に知ってもらいたい」と意気込む。

 2月には、同コンテスト時に宣言していた空手3段の昇段審査にも合格した。体幹トレーニングなどのほか、所属事務所のレッスン場を借りて1人で練習に励んでいたといい「大分時代の師範に動画を送ってみてもらっていました。正拳突きなど、野球でいう素振りのような基本になる動きを時間を決めて毎日繰り返しやっていた」。173センチの長身で、長い手足を生かした、しなやかで力強い空手が持ち味。女優活動にも生かされているといい「ウオーキングのレッスンで体幹の強さをほめられたことがあります。おしとやかな演技や、アクションでビシッと決めるような演技など、どちらもこなせる女優さんになりたい」。

 今後は空手の普及に貢献する応援サポーター的立場にもなる。アンバサダーとしての夢は、憧れの存在という空手女子日本代表で、今年1月に開催された世界大会にあたるプレミアリーグ第1戦パリ大会の女子個人形で優勝した大野ひかる(24=大分市消防局)との“共演”だ。「(大分時代に)大会や強化練習で会っていて、いつもお手本にしていました。東京五輪で金メダルをとった大野選手に、リポーターとしてお祝いの言葉を贈るのが夢です」と笑顔をみせた。