歌手松山千春(61)の春のコンサートツアー「原風景」の札幌公演が28日、札幌ニトリ文化ホールで行われた。新曲「空」や「長い夜」「大空と大地の中で」など全21曲を歌って、全国21カ所24公演のファイナルを飾った。

 オープニングから「ムーンライト」「銀の雨」と歌い上げ、その後は弾き語りで「君と僕のレッセッセ」「君にために作った歌」「恋」を披露。「君と僕の-」は、アマチュア時代に作りデビュー当時に歌っていた。タイトルの「レッセッセ」は千春を発掘した、STVのディレクターだった故竹田健二氏が付けた思い出の曲。「今回は40年ぶりに歌った。竹田さんが付けてくれたんだ」と懐かしんだ。

 2部構成の後半は「オホーツク」「幸せ」、未発表曲「現風景」を歌って“フォークシンガー松山千春”をアピール。77年1月のデビュー曲「旅立ち」を熱唱して「41年はアッという間だった。これからもフォークシンガーとして歌を信じて期待を裏切らず、いい曲を作り続けていきたい」と話した。

 曲の合間の千春節も健在。「森友や加計学園の問題も重要なことは分かる。しかし、共謀罪とは別ものだろう。もっともっと論議をすべきだったんじゃないか。与党も与党だけど、野党もだらしない。文科省と内閣府の間で引っ張り合いをしている間に、共謀罪が可決してしまった。いいか、法律というのは次の世代、さらに次の世代へと引き継がれ、しかも、一般には関係ないと言っても、それはひとり歩きすることだってあるんだぞ。この先、2017年の国会はなんでこんな法律を決めたのかと言われるかもしれないよな」と話した。