こまつ座公演「円生と志ん生」(8日初日)の公開稽古が7日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで行われた。

 「昭和の名人」と言われた三遊亭円生と古今亭志ん生が巡業で訪れた満州で敗戦を迎え、帰国できなかった史実をもとに、故井上ひさし氏が大胆な発想で描いた評伝劇。

 志ん生役のラサール石井は「志ん生を演じるのは、芸人のはしくれとして恐れ多い。学生時代から井上作品にあこがれていた。今日は稽古前に、鎌倉に墓参りに行かせていただきました」、円生役の大森博史も「円生の魅力に引き込まれています。人間が好きだったんだなと感じます」と話した。大空ゆうひ、前田亜季らが共演。