今年1月~3月に放送された大ヒットアニメ「けものフレンズ」を手がけた、たつき監督が同作品の第2期の製作から離れることがわかり騒動となっている。

 たつき監督は25日にツイッターで、「突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました」と報告。理由は明かされていないが、「ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です」と悔しさをにじませた。このツイートにファンは騒然。KADOKAWAに対する抗議の声が多数上がった。

 これに対してけものフレンズプロジェクト公式サイトは27日、「(前作と)同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です」と報告。あくまでたつき監督擁する「ヤオヨロズ」側からの辞退だったと説明した。

 同日夜、「けものフレンズ」の声優陣8人が27日夜、ニコニコ生放送の特番「けものフレンズアワー」に出演し、アライグマ役の声優小野早稀が、一連の騒動について謝罪とも取れる発言をした。小野は番組の冒頭で「皆さまを不安にさせたり、お騒がせしておりますが、私たちは『けものフレンズ』を、盛り上げることしかできません。どうぞよろしくお願いします」などと発言。これに対してファンからは、「声優を盾にするのか?」などと運営側を非難するコメントが殺到した。

 配信終了後、サーバル役の尾崎由香は「けものフレンズアワーご視聴ありがとうございました 私たちは、ずっとフレンズです つまりは…これからもどうぞよろしくね」と騒動を暗に匂わせるツイートをしている。

 28日以降、けものフレンズプロジェクトは公式サイトで騒動に一切触れずに、レコードショップでのイベントや、新ラジオ番組「けものフレンズpresentsフレンズ探検隊」の告知、新商品の予約受付などの告知をしている。これについてもファンからはツイッター上で「説明があるまでは予約しません」といった声が上がっている。