ジョニー・デップ(54)が、長年にわたり自分の顧問弁護士を務めてきた弁護士事務所が、デップの元財政顧問だったTMZ社と共謀し、背任行為をしていたとして訴えたことがわかった。

 米情報サイトTMZによると、デップが訴えているのは、有名エンターテインメント弁護士事務所の「ブルーム・ハーゴット・ディーマー・ローゼンタール・ラヴィオレッテ・フェルドマン・シェンクマン&グッドマン」。

 デップは同事務所の弁護士らが、デップの元財政顧問だったTMZが4000万ドル(約45億円)を横領するのを黙認していたと主張しているという。

 デップは、弁護士事務所がTMZと共謀し、巨額のローンを組んだと主張。映画の出演料の残金がデップに支払われると、このお金もローンの支払いに充当したとしている。

 訴状によると、弁護士事務所は弁護士費用をそのローンの中に組み込み、デップが受け取る予定だったお金をすくい取っていたという。また、弁護士事務所はTMZの行状を知っていたが、デップにこの事実を知らせなかったとしている。

 一方、TMZ側は、デップ本人、またはその家族が代理でローンを承認していたと主張。同裁判は来年8月に開始予定となっている。(ニューヨーク=鹿目直子)