「桃太郎俳優」の肩書を持つエンターテイナー・神木優(36)が21日、大阪市のトリイホールでソロ舞台「MOMOTARO」を開催した。

 テーマは「桃太郎の当たり前を覆せ!」と「日本文化×学び×笑い」。童話「桃太郎」を切り口とした100近くある持ちネタの中から、この日はコント、一人芝居、落語、朗読、即興、プレゼンなど8つの演目を披露した。

 即興では、観客のうち7人が会場で書いたキーワードを、桃太郎の世界にちりばめて独自の物語を繰り広げた。「LINE」や「キャバクラ」など童話の内容とはかけ離れた単語が飛び出したが、巧みにストーリーに盛り込み、ドタバタの桃太郎を語り上げて笑いを誘った。「難しかったですね。最後は力技でしたけど、何とかなりました(笑い)」。

 また、プレゼン「桃の質量」は桃の中に赤ちゃんが入っていたとするなら、桃の重さやサイズは一体どれくらいになるのか、それは水に浮くのかという仮説を検証していく展開。数式を解きながらたたみかける話術で、桃の意外な大きさを“立証”し、拍手を浴びていた。

 「桃太郎俳優」としての活動は5年目に突入し、今後も全国各地でソロ舞台を展開していく予定だ。