人気漫画「BLEACH」で知られる漫画家の久保帯人氏(40)が、捜していたファンレターの差出人と連絡がついたことを報告。協力してくれたファンに感謝した。

 久保氏は昨年11月にツイッターで、自身のもとに届いた名前も住所も記されていない1通のファンレターについて漫画でつづっていた。余命1年半と宣告された入院中の男子からの手紙だったそうで、未来への希望を失っていたが「BLEACH」が生きる力を与えてくれたといった思いがつづられていたという。

 久保氏は当時、体を壊したことで休載が続き、精神的にも参っていたが、その手紙に励まされたという。しかし手紙には「僕が亡くなったらこの手紙を送ってと頼んだ」と記されていたことも明かしていた。

 久保氏はすでに亡くなっているかもしれない手紙の主にお礼を言いたいと、差出人を捜し出すことを決意。ファンにも情報提供などの協力を呼びかけていた。

 そして13日、約11カ月ぶりにツイッターを更新し、「11月初旬、Twitterでの呼びかけから1年、手紙の差出人の方と連絡がつきました。僕はてっきり差出人はご家族の方だと思っていたのですが、少年と同じ病院に入院していた友人の方でした。頂いた連絡で詳しいいきさつを伺い、愁眉を開く思いがしました」と報告。そして協力してくれたファンに「本当にありがとうございました」と感謝した。

 今回の報告に、国内外のファンから「先生の想いが届いて良かったです」「つながって良かったですね。空の彼方にも届きますね」「差出人が見つかり本当に良かったです!きっと手紙を書いた少年も、差し出してくれたその友人もとても喜んでいると思います」と、喜びと感動の声が多数寄せられた。