2017年公開の映画が対象の第91回キネマ旬報ベストテンが11日発表され、日本映画の1位に石井裕也監督の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、外国映画の1位にケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」が選ばれた。表彰式は2月12日、東京・文京シビックホールで開かれる。

 「映画 夜空は-」は、最果タヒさんの同名詩集を基に石井監督が脚本も執筆。希望を見いだせずに東京で暮らす男女が出会うドラマで、夜はガールズバーで働く看護師(石橋静河)と、建設現場の日雇い労働者(池松壮亮)の不器用な恋を描いた。

 ベストテンとその他の賞は次の通り(敬称略)

 【日本】<1>映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ<2>花筐 HANAGATAMI<3>あゝ、荒野<4>幼な子われらに生まれ<5>散歩する侵略者<6>バンコクナイツ<7>彼女の人生は間違いじゃない<8>三度目の殺人<9>彼女がその名を知らない鳥たち<10>彼らが本気で編むときは、

 【外国】<1>わたしは、ダニエル・ブレイク<2>パターソン<3>マンチェスター・バイ・ザ・シー<4>ダンケルク<5>立ち去った女<6>沈黙 サイレンス<7>希望のかなた<8>ドリーム<9>ムーンライト<10>ラ・ラ・ランド

 監督賞=大林宣彦▽脚本賞=石井裕也▽主演女優賞=蒼井優▽主演男優賞=菅田将暉▽助演女優賞=田中麗奈▽助演男優賞=ヤン・イクチュン▽新人女優賞=石橋静河▽新人男優賞=山田涼介▽外国映画監督賞=ケン・ローチ▽文化映画1位=「人生フルーツ」