世界最大のプロレス団体WWEでも戦ったプロレスラーのヨシタツ(40)が、TBS系で28日に放送される嵐の松本潤(34)主演の日曜劇場「99・9刑事専門弁護士 SEASON2」(日曜午後9時)第3話に本人役で出演する。26日に、同局が発表した。プロレスラーの出演は、新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)と”ファンキーウェポン”田口隆祐(38)が、シーズン1に引き続き第1話に出演したのに続き3人目となる。

 ヨシタツは、熱烈なプロレスファンの木村ひさし監督とポーズを決めつつ「そうそうたる方々が出演されている人気ドラマに出演させていただいて光栄です。木村監督から『本人役で』と言われた時は『何人の人が認識してくれるかなあ?』と不安でした。今もです」と苦笑交じりで不安を吐露した。一方で「WWEで学んだ自分のつたない演技力を総動員したつもりです」と笑み。米国を代表する一大エンターテインメントWWEで、エキサイティングなファイトスタイルをウリに、ディベロップメント契約(育成選手)から昇格した初の日本人としての自信と誇りをかいま見せた。

 頭の中には、今回の出演を、全く別種のエンターテインメントである芸能界とプロレスの、架け橋にしたいという思いもあるようだ。

 ヨシタツ これを機にヨシタツという名前と“私たちの流行りのポーズ”が浸透していけば幸いです(笑い)プロレスを知らない人は、これを機にプロレスに興味を持ってもらって、逆にプロレスが好きで(ドラマも)見始めた人は、ストーリーや俳優さんに興味を持ってもらったら、お互いの業界にとって最高だと思います。

 ヨシタツのほか、第3話には、ロック歌手の宇崎竜童(71)、安達祐実(36)、松尾諭(42)、甲本雅裕(52)の出演も決まっている。

 第3話では人気ロック歌手のジョーカー茅ヶ崎(宇崎)が、ジャーナリスト安田(伊藤高史)の殺人容疑と、事件の目撃者・石川の殺人未遂容疑で逮捕される。茅ヶ崎の顧問弁護士を務める斑目法律事務所の佐田篤弘(香川照之)は、何かを隠している模様で、接見に向かおうとする深山大翔(松本)を必死で止め、新たに事務所の一員となった元裁判官の尾崎舞子(木村文乃)を担当に任命する。

 ところが事件を追う中で、茅ヶ崎が賭博行為のネタをつかんだ安田からゆすられていたこと、その事実を佐田の指示で警察に言わずに内緒にしていたことが判明。最終的に警察にバレてしまったため「茅ヶ崎には安田を殺害する動機があったため故意に隠蔽していた」とされてしまった。

 さらに殺人事件には目撃証言、殺人未遂事件にも凶器に茅ヶ崎の指紋があるという絶体絶命の状況。依頼人の利益を守ろうと策を講じた佐田のせいで、逆にジョーカー茅ヶ崎がピンチに立たされてしまったことを、深山たちは責め立てる。

 その上、担当裁判官は舞子の裁判官時代の先輩・山内(松尾諭)だった。舞子は、かつての上司で山内の上長の東京地裁所長代行・川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)から「お互いの立場で、対等にガンガンやり合えばいい」と激励されるが、裁判官時代から態度を豹変させた山内に、裁判官と弁護士との間にある分厚い壁を痛感させられる。。崖っぷちに立たされた中で、深山と舞子は茅ヶ崎の無実を見つけ出し、佐田の窮地を救うことが出来るのか?