演歌歌手山内恵介(34)が9日、大阪・新歌舞伎座で座長公演の初日(23日まで)を迎えた。

 新曲「さらせ冬の嵐」を、雪が降る演出で熱唱。平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で予選を通過し、冬季五輪史上最多の8度目出場を正式に決めたジャンプの葛西紀明選手に感動したといい「僕も息の長い、演歌界のレジェンドになりたい」と語った。

 本番にかける五輪選手を思い「すごい集中力だと思います」と敬意を表しつつも「僕たちも一瞬、一瞬、1曲入魂で、ステージをお届けしてるので、どこか共感してしまう部分はあります」。風の中、予選通過のジャンプを決めた葛西選手には「感銘を受けましたね。逆風にさらされるからこそ、頑張れるという面もあると思う。僕も、そういった(強さを持ちたい)ですね」と話していた。

 公演は芝居とショーの2部構成。芝居「若さま走馬灯-来馬信兵衛 参る-」は、山本周五郎の「人情裏長屋」「浪人走馬灯」をもとにし、長屋暮らしの腕が立つ浪人を演じる。

 ショー「プラチナの品格 山内恵介オンステージ-若さまと貴公子-」では、自身の楽曲のほか、「よろしく哀愁」「私鉄沿線」「ヤングマン」など、郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹らのヒット曲もカバーして歌っている。