蒼井優(32)北香那(20)が1日、都内でアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」(石田祐康監督、8月公開)製作発表に出席した。

 蒼井の劇場アニメ声優は、15年「花とアリス殺人事件」以来3年ぶり。

 同作では、主人公「アオヤマ君」に影響を与える「お姉さん」を演じた。「実際にやってみて難しいと思った」といい、「自分の中にお姉さん的要素がないことに気が付きました」。また「小さい子を引っ張るような役をやったことがなかったので、声優として新しい役に挑戦させていただけて良い勉強になりました」と話した。今回の役を演じることで「今はがむしゃらに前を向いて生きていますが、遠い記憶でキラキラした時間があったことを思い出せました」といい、「特にお父さんたちに見ていただきたいと思いました」とアピールした。

 北は主人公「アオヤマ君」を演じるが、声優初挑戦となる。「オーディションに受かった時、感極まって泣きました」。同作の世界観を「柔らかくてかわいらしい雰囲気の作品だと思いました」といい、「それだけではなく生きるとは何かというこも考えさせられる内容でした」と話した。また「私も小学生の時にアオヤマ君のような忘れられない体験をしたかったです」と笑った。

 役作りのため、小学校の授業参観にも出席した。「妹が小学生なので、アオヤマ君と同世代の子がどんな風なのか、観察に行きましたが、アオヤマ君のような子はいませんでした」と笑った。

 蒼井とは初共演。北は初めて会った時を「蒼井優さんだとドキドキでした」と振り返り「映画とは関係ない話をたくさんさせていただきました」。蒼井は「初めてとは思えない完璧さで、元々声優さんなんじゃないかと思うほどでした」とベタ褒めした。

 この日、石田監督、原作者の森見登美彦氏も登壇した。