女優葵わかな(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「わろてんか」(午前8時)の9日放送の第132話が20・2%、10日放送の第133話が17・7%(ともに関東地区)だったことが12日、ビデオリサーチの調べで分かった。これまでの最高は第114話の22・5%。

 同ドラマは明治から昭和初期の大阪を舞台に、笑いをビジネスにしたヒロイン藤岡てんの活躍を描く。吉本興業創業者の吉本せいがモデル。葵は、3度目の挑戦となったオーディションで、応募2378人からヒロインに選出。12~14年までアイドルユニット「乙女新党」のメンバーだった。

 あらすじは、風太は慰問最終日の舞台で阿久津少佐(八十田勇一)に本物の笑い、新しい志向の漫才をさせてほしいと願い出る。芸人らはそれぞれの衣装とネタで漫才を披露した。そして、リリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)は日本に戻り再び漫才師になる決心をした。一方、てん(葵わかな)は軍から注文された道徳的な漫才が書けずにいた楓(岡本玲)に、自由に書きたいことを書けばいい、責任は取ると励ます。各地で漫才を披露したわろてんか隊は1カ月後、日本に帰国した。わろてんか隊が無事に帰国し、てんやおトキ(徳永えり)らは安堵する。兵隊から恋人に宛てた手紙を届けに行ったリリコと四郎は、その兵隊が戦死したと聞いてショックを受け泣き出した。新聞社から戦地に軍隊慰問団第2陣を派遣要請され、風太(浜田岳)やキース(大野拓朗)らは「行ってもええで」と話し、てんは派遣することを決めた、という内容だった。