米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の砂漠で開催中の野外音楽祭「コーチェラ・フェスティバル」で黒人女性初のヘッドライナーとして圧巻のパフォーマンスを披露した米歌手ビヨンセ(36)が、黒人学生のために奨学金を提供することを発表した。

 昨年、双子を妊娠中のためにコーチェラの出演を延期したビヨンセは14日、150名以上のマーチングバンドとダンサーと共にステージに登場し、教育や黒人文化を称えるパフォーマンスで会場を盛り上げた。途中で夫のラップ歌手ジェイ・Zもステージに登場してコラボ曲「Deja Vu」を熱唱。さらに、デスティニーズ・チャイルドのケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズもサプライズ登場し、3人一緒に「Stay My Name」などを披露してファンを喜ばせた。

 「教育のすばらしさに対して捧げたもの」と自身のコーチェラでのパフォーマンスを振り返ったビヨンセは、歴史的に黒人が多いことで知られる4つの大学に2万5000ドルずつ計10万ドルを寄付する「ホームカミング奨学金プログラム」を発表。これにより、ルイジアナ州ザビエル大学、オハイオ州ウィルバーフォース大学、アラバマ州タスキーギ大学、フロリダ州ベスーン・クックマン大学で、それぞれ1名の学生が奨学金を受け取れるという。ビヨンセは昨年、女子学生を支援するための奨学金プログラムも立ち上げている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)