桂春之輔改め4代目桂春団治(69)の襲名披露公演が22日、大阪・池田市民文化会館で行われた。2月に大阪松竹座でスタートした襲名披露ツアーの3カ所目の公演で、ほぼ満席になる人気ぶり。口上では通常、本人は言葉を発しないが、春団治は特別にあいさつした。

 毎春、池田市民文化会館では恒例「いけだ落語うぃーく」が開催され、期間中最後の2日間を「春団治まつり」として定期開催してきた。今年は最終日を襲名興行とし、4代目春団治がトリを務めた。

 今年初めて4代目として出演した春団治は「不遜なことを言いますが、この大きな名前をいただいてから祝杯をあげたことがない。ごひいきさんは喜んでいただき、北新地に連れていってくれる。ただシャンパン開けても、喜ぶのは店のママだけ」と笑いをとりながらも「心を入れ替えて芸道に励みます」と誓った。

 口上では桂きん枝(67)が「爆笑王と言われた初代、名人と言われた2代目、華麗なる舞台、端正な語り口の3代目。そのどれをとっても似ても似つかぬ4代目。ただ新しい芸を作っていくのが襲名」と激励? して「4代目春団治としてどんな花を咲かすのか、また枯らすのか。見事に咲くもだと信じています」と期待を寄せた。