2日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患で亡くなった落語家桂歌丸さん(享年81)の椎名家・落語芸術協会による合同告別式が11日、横浜・妙蓮寺で営まれた。笑福亭鶴瓶、三遊亭円楽、桂文珍、林家ペー、林家こん平ら親交のあった関係者や別れを惜しむ多くのファンが訪れている。

 林家木久扇が日本テレビ系「笑点」を代表して弔辞を読んだ。木久扇は先月20日にお見舞いに行ったと言い、その時に発声練習をしていたことを明かし「元気になって、やる気なんだなと、思っていた」と明かした。

 また、「師匠との思い出は楽しかったことしかない」とし、「40数年前、クイズ番組で2人組で出たら優勝しまして、東南アジアの旅をもらった。歌丸師匠が外国に行く最初の旅行だった。タイ、シンガポール、台湾にいって。タイからシンガポールに行く飛行機を待っていて、『ドルをどれくらいもってきたの?』って聞いたら。規制に引っ掛かるほどたくさん持っていて。『どうする? トイレいこう』って。歌丸師匠が上半身裸になって背中に貼り付けたんだけど、飛行機に乗り遅れて、大笑いした思い出があります」と振り返った。

 最後に「いつも勇ましく生きていた師匠でございます。ごゆっくりお休みになってください」と語った。