8月15日に、乳がんのため53歳の若さで亡くなったさくらももこさんは、プライベートを大事にし、本名は最後まで非公表を貫いた。漫画の執筆のみならず、多くのエッセー、作詞を手がけるなど幅広い分野で活躍した。

さくらさんは20代の頃に落語家として春風亭小朝のもとに入門しようとしたことがある。静岡であった小朝の独演会の時、出待ちして、入門を申し出ようとしたが、小朝がすっと前を通り過ぎたため、タイミングを逃したという。07年出版のさくらさんの著書でその経緯が書かれており、当時、著書を読んで初めて知った小朝はブログに「驚いたのが、さくらももこさんが、僕の弟子になろうとしていたこと。良かったですよね、弟子入りしなくて。おかげで、全国の子供たちがちびまる子ちゃんを楽しめるわけですから」とつづった。