3日に放送された俳優沢村一樹(51)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)第9話の視聴率が11・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが4日、分かった。前週より1・3ポイントのアップとなった。

視聴率は初回から10・6、9・6、10・8、11・7、10・4、10・6、10・3、10・0%だった。

公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

身長164センチの伊藤は、身長184センチの沢村との2ショットの映像に「座っている人と立っている人、みたいな身長差になっている」と苦笑い。「キャリアでエリートなので、その身長差を埋められるような空気感と威圧感を持って頑張りたいと思います」と話している。

第9話で、「ミハン」は驚くべき危険人物をリストアップした。SP-警護課の捜査員・石塚辰也(高橋努)だ。石塚は、要人警護のスペシャリストで、井沢(沢村)も面識があった。人を守るはずのSPが、人を殺すのか…。

東堂(伊藤)は、モニターに直近1週間の石塚の監視記録を映し出した。そこで山内徹(横山裕)は、ふたつの監視映像に映り込んでいる、かつての相棒である桜木泉(上戸彩)らしき女性の姿に気づく。ベトナムで失踪して、死んだはずの桜木は生きているのではないか。彼女はなぜ石塚を追っているのか。井沢は、今回の危険人物を止めることが、桜木や、その先の真実にもつながっていると考えた。

石塚をマークしていた小田切唯(本田翼)は、早々に尾行を見破られる。圧倒的な強さで小田切をとらえる石塚。覚悟を決めた小田切は、資料課分室に所属する警察官であることを打ち明け、格闘技を教えてもらおうと思ったとうそをつく。小田切が井沢の部下であることを知った石塚は、彼女の申し出を受け入れた。

一方、山内とともに石塚のマンションに潜入した井沢は、石塚が国家公安委員長・滝本健三(山田明郷)の情報を集めていることを知った。