老衰のため、92歳で亡くなった声優麻生美代子さんが今年3月まで、ナレーションを務めていたテレビ東京系「和風総本家」(木曜午後9時)は、今月6日午後7時58分からの放送を一部変更し、追悼VTRを流すことを決め、3日夜、発表した。

同日放送分の番組最後に、麻生さんの様子を追悼して放送する。

麻生さんは08年4月の番組スタート時から、今年3月まで、10年間に渡ってナレーションを担当していた。

番組の三好直プロデューサーはこの日夜、ファクスで「その力強く優しい声は番組に品と温かみをもたらしていただいた」と、深く感謝。「年を重ねてもなお、ひとたびナレーションブースに入ると、すばらしい声で読んでいただける。その姿は、番組で数々の職人さんを取材してきましたが、まさに『職人中の職人』でした」と、畏敬もこめたコメントを寄せた。

番組では、麻生さんが「ニッポンっていいな」とのキャッチフレーズも読んでおり、同プロデューサーは「作り手としても、一視聴者としても大好きでした。訃報を聞き、今は悲しい気持ちでいっぱいです」としのんでいた。