美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、民進党に所属していた議員の国会での発言で、名誉を損なわれたとして損害賠償などを求めた裁判で、裁判所から和解勧告を受けたことを報告し、和解条件を示した。

昨年4月、民進党所属だった大西健介衆院議員が厚生労働委員会で、美容外科の広告や勧誘の問題について質問した。その中で固有名詞と連絡先だけを連呼するCMを陳腐だとし、例として「イエス! ○○クリニック」と挙げていた。原告の高須氏側は、大西氏の所属していた民進党の蓮舫代表(当時)も相手取り、計1000万円の損害賠償などを求めていたが、今年4月の公判で東京地裁(河合芳光裁判長)は名誉毀損(きそん)を認めず、訴えを棄却。高須氏は控訴していた。

高須氏は1日更新のツイッターで「大西健介代議士、蓮舫前民進党代表、民進党、国を相手取って僕が控訴した二審を担当する裁判官から和解勧告が来ました」と報告。「わかりました。僕の和解条件は『大西健介代議士が僕に直接謝罪すれば和解する』だけです。謝れば全て許す。僕は寛容だよね」とした。