武田鉄矢(69)足立梨花(25)が4日、都内で、「赤いきつね発売40周年記念イベント」に出席した。

武田は78年の同商品発売からCMキャラクターを担当し、現在も継続中だ。「振り返るとぼうぜんとする。人生と歩調を合わせるようなもので、私にとっては“幸運のきつね”です」とほほ笑んだ。

武田は、77年公開の映画「幸せの黄色いハンカチ」で役者デビュー。その翌年、同商品キャラクターに起用され、翌年にはTBS系ドラマ「3年B組金八先生」の主役を務めている。

79年の「戦車編」では、戦車に追いかけられ、「戦車が怖くて赤いきつねが食えるか!」のせりふが当時の流行語となった。「大学時代の友人が中州で酔っぱらって叫んだ言葉を覚えていて、それを思い出したんです」と誕生秘話を明かした。

体を張ったCMが人気となっているが、この40年間を「疾風怒濤(どとう)」と表した。「世界中をまわったけど、エジプトのスフィンクスの前で、水戸黄門の格好で食べたのは印象的だった」と話し、「助さん格さんは現地の若者だったけど、ラマダンの時期だったのに『赤いきつね』を食べてしまい、あとで怒られたらしいです」と裏話を披露した。

「3年B組金八先生」で教え子だったメンバーとも共演している。最新作では浜田岳(30)と共演しているが、「最近売れっ子だよね。当時は悪かったんだけどね~」と笑った。「中学校の先生として、昔の生徒がどんどんビッグになっていくのは頼もしい」と目を細めていた。

「長い付き合いで、こいつのおかげでマンションも買えました」と笑い、「同一商品最長キャラクターでギネスに挑戦しつつ、コツコツと歩いていきたい」と語った。

今回が武田と初対面だった足立は、「正直CMにも出演していないのに、なんかすみません」と恐縮しつつ、「いつか武田さんとCMで共演できたらいいなと思っています」と話した。

武田の地元福岡のプロ野球ソフトバンクについて、「CSで帳尻を合わせてくれるでしょう」と期待した。「それにしてもライオンズはバカじゃないの! 全体のこと考えろよ、本当に!」と熱くなった。

その熱量のまま「エールを送る意味では、ソフトバンクよりもジャイアンツですよね」と切り出し、「返せよ! 俺たちの知っているジャイアンツを!」とほえた。武田にとっては、王・長嶋時代のジャイアンツが“俺たちの知っているジャイアンツ”だ。「王さん、長嶋さんに会えたときは、芸能人になって良かったと本当に思った。(高倉)健さんに会ったときもうれしかったけど、王さん長嶋さんは別格だった」と明かしつつ、「ごめんなさい、ちょっとまるい言葉にまとめておいてくださいね」といい、会場を笑わせた。