劇作家で演出家の高取英さん(たかとり・えい=本名非公表)が虚血性心疾患のため、26日に都内の自宅で亡くなったことが29日、分かった。66歳だった。

高取さんは大阪市立大在学中に白夜劇場を結成。卒業後は寺山修司の取材、出版スタッフを務める傍ら「漫画エロジェニカ」の編集長として三流劇画ブームを起こす。86年に劇団「月蝕歌劇団」を旗揚げし、寺山修司、渋沢龍彦などアングラ作品を上演していた。

06年京都精華大マンガ学部教授、14年大正大表現学部表現文化学科客員教授を歴任した。

葬儀は近親者のみで行われ、後日しのぶ会が持たれる。