先月29日に心不全で亡くなった女優赤木春恵さん(本名・小田章子=おだ・あやこ、享年94)の通夜が3日、東京・築地本願寺和田堀廟所で営まれた。

戒名は、圓優院釋尼春慧(えんゆういんしゃくにしゅんえ)。祭壇は、赤木さんが好きだったピンクと白のトルコ桔梗(ききょう)1000本などで彩られ、紫綬褒章、勲四等宝冠章も飾られた。遺影は87歳のころ撮影されたポートレート写真で、パールをあしらったお気に入りのニットに白いカーディガンを羽織ったものだった。

えなりかずき(34)は「すごく寂しい。とても優しくて、小さいころからいつも守ってくれていた。もっと楽しい最後に…」と言葉を詰まらせた。

「役柄からひどいことをいわれていたけど、それがすごく不本意で…」と涙を流し、「本当に優しい人でした」と手で口を覆った。

「誰も悪く言わないし、誰にでも優しい人で」と話したところで再び言葉を詰まらせ、隣にいた大和田獏(68)が「えなりくんは小さなころからね。共演者というよりも、本当の家族のようになっていたと思います」と助け舟を出した。